modern.IEとHyper-Vで古いIEと戦え!


やぁみんな、元気かい?
オレは一歩も外に出ない休日を満喫中だよ!

ところで古いIEのネイティブ環境とか興味ないか?
今日は珍しく、Webっぽいネタなんだ。

IE確認とは

みんなはIE確認という業界用語を知っているだろうか?
これは、オレたちWeb業界で働いている人間にとっては、とても嫌な単語だ。
飲み会の席でIE確認なんていう単語を出したら、白い目で見られるので注意して頂きたい。

これが何かというと、Internet Explorerでサイトを確認する事だ。

しかし、一つのWindowsに複数のIEを入れることは出来ないという壁があるため、オレたちWeb業界の人間はこの壁を超えていく必要がある。

よくやるIE確認

この壁を超えるために、一般的によくやるのが、IETesterでの確認と、IE標準のディベロッパーツールでの確認だ。
特にIE10のディベロッパーツールは非常に優秀で、IETester要らないんじゃない?と思えるほど、CSSの再現率は高い。

ただ、この手のツールがカバーできるのは、CSS周りと極々普通なJavaScriptだけだ。
どうも、IETesterやIEのディベロッパーツールだと再現できない状況というのが発生する時がある。

そのため、JavaScript開発に限っては、最初からネイティブIE上での開発を確認を行う事がとても多い。

よくあるネイティブ環境の構築として、何らかの仮想環境に古いWindowsをいれて使うという事だと思うが、殆どの場合「重い」という状況になっているのではないだろうか?
(ちなみにオレの職場は無印のWindows8を使っているため、VMWarePlayerを使っている)

だが聞いてくれ、良い物がある。

ここまで記事を読んでもらって、かなりの人をがっかりされるかもしれないが、ここから話す内容はWindows8のProfessionalか、Enterpriseの人限定だ。無印のWindows8じゃできないぞ。
WindowsServerでもできるが、WindowsServerでIE確認をしている人は居ないだろう…

すまないが、該当しない方は見ても何の利益もないぞ。

Hyper-V上に仮想のWindowsを入れよう!

じゃあ早速やってみよう。

まずはmodern.IEに行ってくれ。
http://www.modern.ie/ja

何か怪しいソフトのアフェリエイトじゃねーの?って思った人がいたら、サイトの下の方を見てくれ。
これはMicrosoft公式のサービスだ。

簡単に言うと、古いWindowsを配布している。
Microsoftが負の遺産(古いIE)の償いをするために、こういうサービスを展開しているんだと勝手に思っている。

ここからはスクリーンショットをベースに進めていく。

ピンクで囲ってる所から進もう
ピンクで囲ってる所から進もう
無料のVMを入手するをクリック
無料のVMを入手するをクリック
Windowsを選んで、上から2番目のHyper-Vを選ぼう
Windowsを選んで、上から2番目のHyper-Vを選ぼう
必要なOSとWindowsの組み合わせを選ぼう。複数ファイルが有る場合は、全てダウンロードする必要がある。
必要なOSとWindowsの組み合わせを選ぼう。複数ファイルが有る場合は、全てダウンロードする必要がある。
Windows機能の有効化と無効化を開いて、Hyper-Vをインストールしよう
Windows機能の有効化と無効化を開いて、Hyper-Vをインストールしよう
Hyper-V マネージャーを起動したら、最初に仮想スイッチを作ろう
Hyper-V マネージャーを起動したら、最初に仮想スイッチを作ろう
外部で作成
外部で作成
適当な名前をつけて、自分のマシンで動いているLANを選ぼう
適当な名前をつけて、自分のマシンで動いているLANを選ぼう
次に仮想マシンのインポートを行う
次に仮想マシンのインポートを行う
modern.IEでダウンロードしたファイルを先に実行しておこう。解答できたら次へ
modern.IEでダウンロードしたファイルを先に実行しておこう。解答できたら次へ
解答したフォルダがある場所を選ぶ
解答したフォルダがある場所を選ぶ
IEのバージョンとOSのバージョンを確認して次へ
IEのバージョンとOSのバージョンを確認して次へ
ここの説明はややこしいので、一番上で次へ
ここの説明はややこしいので、一番上で次へ
内容を確認して完了
内容を確認して完了
マシンの起動前に設定することがあるので、設定を開こう。
マシンの起動前に設定することがあるので、設定を開こう。
ハードウェアの追加を行う。これを行わないとネットに繋がらない。
ハードウェアの追加を行う。これを行わないとネットに繋がらない。
先ほど作成した仮想スイッチを選択する
先ほど作成した仮想スイッチを選択する
右クリックのメニューから起動して接続だ。
右クリックのメニューから起動して接続だ。
少し待っているとネットに繋がる(ちょっと時間がかかる)
少し待っているとネットに繋がる(ちょっと時間がかかる)
記念に純正IE6でyoutubeを見てみる
記念に純正IE6でyoutubeを見てみる

「オマエのブラウザなんてサポートされてねーから!」と言われればIE6である事がよくわかる

必要なら同じ方法で、VistaのIE7、XPのIE8、7のIE10なども入れておこう。

完了

Hyper-V上のWindowsは早いか?
少なくともオレはIE確認をネイティブ環境で行う上で、一番高速でストレスが無い環境だと思っている。まぁ正確に何かのデータをとったりしたわけじゃないが…

ちなみにいうと、Windows7のVirtualPC上でも同じことが出来ると思うんだが、Hyper-Vとの差はどれくらいあるんだろうな?

ほんというと、こんな事はしたくないんだよ。
IE確認なんて単語が滅びれば良いと思っている人たちの一部だけど、仕事で仕方ないって感じだな…

みんなもそうだろ・・・?

以上。