やぁみんな、元気かい?
オレ”たち”は超テンションあがってるよ!!
今日は完全な身内ネタなんだが、タイトルに釣られた方は是非とも最後まで見て欲しい。
先にネタばらしだが、初心者が将棋で勝てたのにはトリックがある。
そう、これは将棋が強いと言い張る人に対するドッキリなのだ。
ちなみに本人にはまだネタばらしをしていないので、この記事の閲覧にてネタバレとなる。
そのため、本人が激怒したらどうしようかと震えながら執筆している。
記事を公開する前に一言謝っておこうと思う。
また、この記事内に社内っぽい気配を感じるかもしれないが、全て定時後にやっていることだけは覚えておいて欲しい。
嘘の登場人物紹介
今回の記事では、4人の人物が出てくる。
記事をわかりやすくするため、先に登場人物の紹介をしておこう。
本人たちに許可はとっていないが、Twitterのアイコンを使用して簡単に紹介させてもらう。
結論から言うとオレたちは将棋で勝ったのだが、順をおって話を聞いて欲しい。
ことの始まり
オレたちの会社には将棋が超強い人がいる。
← 彼だ。
彼はそこいらの将棋好きのお兄さんではない。プロの棋士を目指したことがある人で、その実力も確かだ。
社内の色々な人が彼に勝負を挑んだが、誰も彼に勝つことは出来ない。
彼がどれくらい強いかというと、初心者に対して「六枚落ち」という状況でも勝てるというのだ。
その実力は社内の誰もが認めるほどで、もう彼に勝負を挑もうという人が居なくなるほどであった。
オレたちは思った。
「なんとかして彼に勝ちたい!」
「彼の悔しがる顔が見たい!」
「どんな手を使ってでも…」
オレたちは彼に勝つためのプロジェクトを作った。
名前は「Project SAI」
ヒカルの碁を知っている人はわかるかもしれないが、”神の声が聞こえる”あれだ
Bonanzaとの出会い
オレたちはどうやれば彼に勝てるのかを考えた。
考え始めた時、普通にやって勝てないことは分かりきっていたので、最初から何かしらの”イカサマ”を行って勝とうと考えた。
直ぐに思いついたのが、コンピューター将棋を使うことだ。どのようにそれを使うかは直ぐに固まらなかったが、とにかくコンピューター将棋を前提に話をすすめることにした。
事前のヒヤリングにより、彼はそこらへんのコンピューター将棋相手だと、最高レベルにしても勝てるという事を言っていたので、まずはコンピューター将棋について調べることにした。
調べ始めて直ぐに出てきたのがBonanzaだ。
色々と調べていると、どうやら世界最高峰のコンピューター将棋プログラムらしい。
「これで勝てる!」
システム考案
コンピューター将棋を使うと言っても、隣でPCを使えばバレてしまうので、どうやればバレないのかを考えた結果、こういう感じになった。
- Bonanzaの演算結果をLINEの通話で指示する
- 将棋アプリで見たままの駒を動かす
- 将棋アプリの状況はミラーリングで見える
- Bonanzaに入力
- 1に戻る
簡単に言うとこれだけなのだが、オレたちがこのシステムを確立させるために、どれだけの苦労をしたのかを聞いて欲しい。
将棋の動きを音声で伝える難しさ
みんなは将棋の動きを音声で伝えることが出来るだろうか?
将棋の動きは「棋譜」という物で表すのだが、素人のオレたちにとって最初の難関であった。
動きを数字と駒の名前で伝えるのだが、厄介な事に先手と後手で棋譜の見方が逆になるので、なかなか覚えることが出来なかった。
これについては完全に理解するのはミスを犯すリスクがあるため、こちらが先手であることを前提に勉強を行った。
なんでそんな先手と決め打ちで行けるのかというと、彼なら必ず「お先にどうぞ」というと思ったからだ。
また、棋譜だけだと伝わりにくい動きがあるため、そこは丁寧に何がどうなったと音声で伝えることにした。
LINEがバレる可能性
ここまで来て、みんなはLINE通話をどうやったのかと、疑問に思っているに違いないが、答えはこうだ。
分かっていただけただろうか?
は髪の毛が長いため、こうやればバレないのだ。
このProjectのために、髪の毛をずっと切らなかったを賞賛していただきたい。
また、イヤホンからの音漏れを、所持しているありとあらゆるイヤホンで計測し、一番音漏れが少ないカナル型の物を採用した。
その他のイレギュラー
棋譜や音漏れに関しては十分なテストを繰り返したので、万全の体制であったが、それでも何かしらの問題が起こった時にが発する合図を決めた。
「分からないなぁ」 → LINE通話で問題が発生
「川ちゃん難しいね」 → オペレーションミス
その他、ミラーリングの切断や、想定外の事態が起こった場合は、が何か仕事っぽい事を言って、を呼び出す事にした。
「川田さんサーバーの事でお聞きしたいことがあるんですが…」 こんな感じだ。
真の登場人物紹介
さて、ここまでの流れでもう一度人物紹介をしておこう。
ProjectSAI 決行1日目
このProjectを決行する日は金曜日と決めていた。なぜなら、このブログを書くための時間を休日に取りたかったのと、彼に悔しがる時間を与えたかったからだ。
オペレーションルームで入念な打ち合わせを行い、オレたちは勝負に出た。
最初の関門である、彼に「お先にどうぞ」を言わせる事だが、予想通りあっさり言ってくれた。
ときおり彼を煽るため、が放つセリフなども事前に決めていたため、計画通り会話に挟んだ。
「最近将棋ハマってるんですよ」とか、色々と会話に挟んだ。
事は順調に運んでいたが、1つだけイレギュラーがあった。
の近くに、知り合いの女性がいたのだ。
彼女に協力を要請するか、演技で乗り切るか迷ったが、演技で乗り切ることにした。
このProjectがバレる可能性としては、のオペレーションが見られてしまうことだけだ。
事はうまく進み、Bonanza菅原のペースで勝負が進んでいたが、ここで予想外の事態が起こった。
なんとが用事があってさっさと帰るというのだ…
この話の流れとは関係が無いのだが、が近々東京に転勤する事になっていて、もうこのProjectを決行する日がなかったのだ。
ProjectSAI 決行2日目
オレたちはできる限り不自然な状況にならないように、タイミングを見計らって2日目を決定した。
一番の問題は、がまた同じ感じで真横に居ることだ。
これでバレるのでは無いかと心配していたが、普段からアホの子のような動きをしているので、あまり気にされなかったようだ。
そんなこんなで2日目も順調に勝負が進んでいった。
とにかくばれないように、ときおり将棋が全く分からないアホ子を演じ、Bonanza菅原もその動きにあわせて乗り切った。
結果
さすがの元プロを目指していた棋士も、Bonanza菅原に勝つことはできなかったようだ。
終わった時の状況がこれ、89手で勝負がついた。
万が一にもBonanza菅原が負ける可能性も考えたが、その時はを神として祭り上げようと思っていたが、さすがにそれはなかった。
終わったと同時に、オペレータールームから様子を見に来た彼
今まで将棋の勝負が行われていたのを知らないふりをし、の様子を確認する。
!!!みんな笑いを堪えるのが大変だった!!!
本当はこの時、子供のように悔しがるを予想していたのだが、残念ながらあっさり負けを認めて、Bonanza菅原の強さを賞賛していた。
ここだけが完全に誤算であった…
彼がアホみたいにTwitterに将棋の事を呟きまくると思っていたので、Twitterで彼を煽り、彼の反応を拾って記事にもりこもうと思ったのだが、本気で悔しかったのか一切反応を得ることができなかった。
まぁでも、約4ヶ月くらいかけて行ったProjectだったので、
「やったぜ大成功!!!!」
以上
2013/09/26 追記
みんな、沢山の反響ありがとう!
本当は昔のテレビ番組のように、ドッキリでした!みたいなのをやろうと思っていたんだが、彼があまりにも大人の対応だったため、あまりオチとして面白くなかったんだ。
代わりに彼の大人なコメントを掲載しておくよ。